デイトレのマイルールの作り方|発注前に決める五つの条件

「焦らない」「損切りを守る」と決めても、取引中に何を確認すればよいのかが曖昧だと、振り返りも難しくなります。マイルールは気合の宣言よりも、後から守れたか確認できる文章にすると扱いやすくなります。

ここで紹介するのは、株達磨からの記録方法の提案です。利益を保証する売買手法や、すべての人に共通する正解ではありません。最初はシミュレーションで条件の曖昧さを確かめてください。

一つの取引に五つの条件を書く

  • 対象:どの銘柄を、どの時間帯に観察するか。
  • 入口:何が起きたら発注を検討するか。
  • 撤退:どの価格・状態・時刻で仮説を取り下げるか。
  • 数量:予定損失と費用を踏まえ、何株までにするか。
  • 見送り:どんな状態なら条件が揃っても取引しないか。

「強そうなら買う」では、人によって解釈が変わります。「あらかじめ決めた価格条件を満たし、開示資料の確認が終わっている場合に検討する」など、確認できる条件へ置き換えます。指標の期間や足の長さを使うなら、それも揃えましょう。

仮の数字で計画を点検する

仮に1,000円付近で100株の買いを検討し、980円で撤退する計画なら、価格差による予定損失は2,000円です。ただし、実際の買値や売値、手数料、スリッページによって金額は変わります。

発注前に価格が1,015円へ上がったとき、同じ980円で撤退するなら予定損失は3,500円になります。入口だけを追いかけて変更すると、元の計画と別の取引になっていることがわかります。数字は推奨水準ではなく、条件の整合性を確かめるための例です。

「取引しない条件」も先に書く

例えば、発注ツールの操作が確認できない、重要な資料をまだ読めていない、予定した損失を受け入れられない、といった状態です。監視できない予定がある日も、あらかじめ対象外の時間を決められます。

FINRAも、短期の頻繁な売買には費用や大きな損失のリスクがあり、取引システム等を理解する必要があると説明しています。米国向け資料なので、口座制度の数値は日本株へ転用せず、リスクの一般的な説明を参考にします。FINRA・短期売買の基礎

変更は取引中の気分と分ける

ルールを改善すること自体は必要です。ただし、含み損を見てから撤退条件を広げる変更と、取引後のデータをもとに次回から変える改善は、記録上区別します。

日誌には「使用したルールの版」「守れた項目」「変えた項目」「次回の修正候補」を残します。勝った取引でも予定外の変更があれば記録し、負けても条件を守れていたかを別に評価します。

まずは一枚に収める

初日から大量の条件を作るより、五つの欄を一枚にまとめてみましょう。取引前に読めないほど長くなったら、重複や曖昧な表現を削ります。目指すのは相場を言い当てる文章ではなく、自分の判断を再現して確認できる記録です。

本記事は一般的な学習用の情報で、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値例・取引例は説明用の仮定です。制度・参考資料の確認日:2026年9月20日。実際の取引条件は取引所・証券会社の最新案内をご確認ください。

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