RSIとは?計算方法・70と30の意味・デイトレでの注意点を解説

「RSIが70を超えたから、すぐに売る」「30を下回ったから、そろそろ買う」。RSIをこのように使うと、強い上昇相場で早売りしたり、下落途中で買い向かったりすることがあります。

RSIは、一定期間の値動きのうち、上昇の勢いがどの程度優勢だったかを0~100で表すモメンタム系の指標です。売買の答えそのものではなく、価格の勢いと過熱感を確認する材料として使います。

RSIとは

RSIは「Relative Strength Index」の略で、日本語では相対力指数と呼ばれます。楽天証券のマーケットスピードオンラインヘルプでは、米国のW・ワイルダーが考案した指標であり、同一商品の価格の相対的な強さを測るものと説明されています。

RSIが高いほど、計算対象期間では値上がり幅の比重が大きく、低いほど値下がり幅の比重が大きかったことを示します。ただし、出来高や企業価値、今後の株価を直接示す指標ではありません。

RSIの計算方法

基本的な考え方は次の式です。

RSI=上げ幅合計 ÷(上げ幅合計+下げ幅合計)×100

下げ幅は絶対値で扱います。たとえば、5本の値動きが「+20円、+10円、-5円、-15円、+5円」なら、上げ幅合計は35円、下げ幅合計は20円です。

35 ÷(35+20)×100=約63.6

この例のRSIは約63.6となります。上昇と下落の回数ではなく、それぞれの「値幅」を比べている点が重要です。

設定期間と計算方式を確認する

RSIでは14期間がよく使われますが、期間や平滑化方法はチャートによって異なります。楽天証券の同ヘルプでも、計算方式の異なる「RSI1」と「RSI2」が案内され、マーケットスピードでは9日を設定していると説明されています。

また、「14期間」は日足なら14日分、5分足なら原則として14本の5分足を意味します。同じ銘柄・同じ時刻でも、足種や設定期間、計算方式が違えば数値は一致しません。数値を比較するときは条件をそろえましょう。

70以上・30以下は何を意味するのか

一般的な目安は次のとおりです。

  • 70以上:買われすぎを警戒する領域
  • 30以下:売られすぎを警戒する領域
  • 50前後:期間内の上げ幅と下げ幅が拮抗する領域

楽天証券は70以上・30以下を警戒区域としつつ、80以上・20以下を使う方法も示しています。つまり、70と30は絶対的な反転ラインではありません。

強い上昇トレンドでは、RSIが70以上のまま株価が上昇を続けることがあります。反対に、強い下落トレンドでは30以下に長くとどまることがあります。「買われすぎ」は「直ちに下がる」、「売られすぎ」は「直ちに上がる」という意味ではありません。

デイトレでの確認手順

1.先に価格の方向を確認する

まず高値・安値の切り上げ、支持線・抵抗線、当日の地合いを確認します。RSIだけを見て、上昇中の銘柄を機械的に空売りするのは危険です。

2.VWAPや出来高と組み合わせる

RSIが高くても、株価がVWAPの上で推移し、出来高を伴って高値を更新しているなら、上昇の勢いが続いている可能性があります。一方、RSIが高水準から低下し、出来高も減り、VWAPを割るなら勢いの鈍化を検討できます。VWAPの基本は「VWAPとは?計算方法・デイトレでの見方と注意点」で解説しています。

3.価格とRSIの不一致を見る

株価が高値を更新したのにRSIが前回高値を超えない状態は、上昇の勢いが弱まっている可能性を示します。これを弱気のダイバージェンスと呼びます。反対に、株価が安値を更新してもRSIが安値を更新しない場合は、下落の勢いが弱まっている可能性があります。

ただし、ダイバージェンスも反転を保証しません。支持線・抵抗線、ローソク足、出来高などによる確認が必要です。

RSIで避けたい3つの誤解

  1. 70到達だけで売る:強いトレンドでは高水準が続きます。
  2. 30到達だけで買う:下落の途中でさらに安値を更新することがあります。
  3. 異なる設定の数値を比べる:足種、期間、計算方式が違えばRSIも変わります。

まとめ

RSIは、一定期間における上げ幅と下げ幅のバランスを0~100で示す指標です。70以上・30以下は警戒の目安であり、売買を確定する線ではありません。デイトレでは、価格の方向、VWAP、出来高、支持線・抵抗線と組み合わせ、「勢いが継続しているのか、鈍化しているのか」を判断する補助材料として使うのが基本です。

免責事項

本記事は投資知識の提供を目的としたもので、特定の銘柄・売買手法を推奨するものではありません。株式取引には元本割れのリスクがあります。実際の取引は、ご自身の判断と責任で行ってください。

参考資料

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