寄付き・引け・クロージングオークションとは?東証の一日の流れ

同じ銘柄でも、寄付きと日中、大引けでは注文の成立方法が異なります。デイトレードで当日中の決済を計画するなら、「取引できる時間」に加えて「その時間にどう価格が決まるか」を把握しておきましょう。

東証の前場と後場

2026年9月20日確認時点の東証現物株は、前場が9時〜11時30分、後場が12時30分〜15時30分です。土日・祝日などの休業日は取引がありません。以下は日本時間で、PTSや海外市場には別の時間が適用されます。JPX・売買立会時間

  • 前場開始:9時。寄付きの価格を決める。
  • 前引け:11時30分。前場終了。
  • 後場開始:12時30分。
  • ザラバ終了:15時25分。
  • 大引け:15時30分。後場終了時の価格を決める。

開始時刻になれば、すべての銘柄が必ずすぐに寄り付くわけではありません。注文が大きく偏る場合などは、価格が決まるまで時間がかかることがあります。

寄付きは注文をまとめる「板寄せ」

板寄せは、売りと買いを集めて、所定の条件を満たす単一価格で約定させる方式です。通常のザラバは、優先順位に従って合致した注文から順に成立します。前日の終値と翌日の始値が離れるのも、夜間の情報などを受けて注文の状況が変わるためです。

例えば、前日終値1,000円に対し、寄付き前に1,050円付近の気配が見えていても、それは最終的な始値の保証ではありません。発注・訂正・取消によって需給は変化します。見えている気配だけを根拠に、購入価格を確定したつもりにならないことが大切です。

15時25分以降はすぐに約定しない

現行のクロージングオークションでは、15時25分から5分間のプレ・クロージングを経て、15時30分に板寄せを行います。この5分間は注文の受付等を行い、売買は成立しません。JPX・売買成立の方法

15時26分に決済注文を出しても、通常のザラバのように直ちに成立する仕組みではありません。また、大引けでも需給や成立条件によって全数量を決済できない可能性があります。「引け注文を出したから持越しはない」とは言い切れません。

当日決済のための準備例

手順の一例は、取引前に自分の新規注文終了時刻と決済確認時刻を決めることです。終了時刻は、市場の制度、注文方法、銘柄の流動性に合わせて考えます。何分前なら必ず安全という共通の正解はありません。

引けが近づいたら、建玉と未約定注文を別々に確認します。部分約定がある場合は残数も照合し、約定一覧だけでなく保有残高がどう変わったかを見ます。昼休みを挟む取引でも、再開後の価格が変わる可能性を計画へ入れましょう。

なお、JPXは2027年10月12日にランダムクローズ方式の導入を予定しています。本記事は導入前の制度を説明しているため、将来利用する際はJPXの制度変更案内で最新情報を確認してください。

本記事は一般的な学習用の情報で、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値例・取引例は説明用の仮定です。制度・参考資料の確認日:2026年9月20日。実際の取引条件は取引所・証券会社の最新案内をご確認ください。

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